●吉田
吉田大橋のたもとで、33号線と分かれて、古い家のならぶ細い通りへ入ります。いや、長かった。並走する33号線にコンビニがあります。此処から当分コンビニなんてありません。
吉田は、奇兵隊とか高杉晋作とかの史跡がいろいろあるようです。
吉田一里塚は木があるけど、大きさからして多分後から植えた感じがします。何はともあれ、木の生えた一里塚は此処が初めてです。
高札場で南へ曲がって、蓮台寺坂へ。気分が重くなってきました。非常に親切に看板が立っているので、迷う事はなさそうですが、噂のぬかるみがね…
吉田一里塚
吉田の町並み
●蓮台寺坂 ★★★★★
とりあえず、蓮台寺までは舗装道路です。そこから最後の民家をすぎ、道が砂利道になり切り通しを抜けるとすぐ、京都側を向く大きな庚申があります。
さらにしばし砂利道、この辺りの畑(田圃?)は、すでに放棄されていて、セイタカアワダチソウが伸び放題になっています。砂利道だし、5日前に雨が降っていますが、タイヤの後がついているし、草や枝や蜘蛛の巣が邪魔する事もなかったので、人は通っているみたいです。
庚申から200~300mくらい?突如道が無くなります。いや、あるんですが、これは獣道じゃないかというような、そして、山側から水が流れ、ぬかるんでいます。そう、噂のぬかるみ。だいたい20mぐらいに渡って。
ただし、足を取られるとか、ずぶずぶ埋まるとかいったぬかるみではなく、浅く水が流れていると言う感じです。その辺の草を踏み敷いていけば、うーん、ちょっと湿ったか。ぐらいで通過できるんですが…問題は、ぬかるみではなく、この草。暖かい時期なら完全に道を見失い、草に行く手を塞がれると思います。そしておそらく蛇が好む環境かと。夏の通行は不可能と見ました。さらに、葛が浸食を初めています。もしかして、この道を通り抜け京都へ至る人は私が最後になるのではないか…とふと思いました。長い山陽道の歴史で、自分が最後になるのなら、光栄ですが寂しい。
吉田側と、厚狭側はこの場所で断絶しているのだと思います。この辺り一帯の畑は放置されているので、もう人が入る事もほとんどないでしょう。
獣道区間は、50mくらいで、直ぐにまた砂利道にもどり、人の手が入っている田圃が現れます。
ちなみにこれは、2010年11月の状態です。何時までもこの状態ではないですし、季節や天気で全く様子は変わると思うので気をつけてください。本坂、鈴鹿、引佐、箱根、宇津の谷の更に上の難所度でした。
総括 獣道があれば良い方。夏草やつわものどもが夢のあと。季節によっては遭難注意
蓮台寺坂へ向かう
峠の最高地点をすぎてすぐにある庚申
庚申の先はしばらく砂利道
京側を向いています。真ん中に通る道が分かるでしょうか。
同じ場所から下関側を向いています。
地面の状態。浅く水が流れる
直ぐに道は復活しますが、右側の畑が放棄されているところを見ると、この道も近く無くなるだろうと思います。
人里に下りてきました。