●田万里間宿
左手に段々畑と赤瓦の家が見え始めると田万里間宿に入ります。彼岸花と刈り取り間近の稲穂、金木犀の香り、秋の旅最高。町中でもなく峠道でもなくこういう道が一番好きです。
街道に力を入れているようで、新しい木製の掲示があちらこちらにあります。田万里橋の少し北には「高屋溝口への間道 堀坂道」と書いた掲示があり、気になったので帰ってから地図を見ました。確かにこの道の向かう先へ高屋溝口という地名があり、国土地理院の地図でみると点線のルートが山を越えて繋がっています。もしかしたら既に廃道になっているのかも知れませんが、きっとこれが堀坂道でしょう。
田万里交差点の向かいより少しずれた場所に、右へ入る細い小道があり、街道からその奥を除くと小さな祠があります。滝荒神社の掲示がありますが、私はなんだか、鬱蒼と茂る森の奥で神様がこちらを見つめているような、畏れを感じてとても奥へは入れませんでした。荒神社は中国地方に多いようで、
何とも日本の神様らしい神様だなあと思います。
石立神社 太い注連縄が印象的
滝荒神社 奥に祠がみえます
田万里間宿
田万里間宿
私は現代人なので、途中の湯坂温泉に宿を取ってほっこりできたりするのですが、江戸の人々は、一応間宿には泊ってはならないことになっていたそうで…ゆっくり温泉につかる間もないですね。6里を抜けなければならないのなら。
平日のビジネスプランなので味気ない部屋かと思いきや、庭園の眺めも抜群の6500円、満足でありました。
翌朝は、朝風呂につかり充実の朝ご飯を食べ、晴れ渡る秋空の下街道旅に出発。もう、私この上欲しいものなんてないよ…ってくらい満たされた気持ちです。
湯坂温泉より少し東、お地蔵さんと大きな石碑
瓦坂へ向かう 空が高い
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