西条は酒造で有名な町だそうで(知りませんでした)酒造所が駅の東、西国街道沿いに沢山あります。ここの本陣は安芸の国の中でも随一の規模であったようです。そりゃあ…海田市へ5里18丁、本郷へ6里ですよ…此処へ止まらずして何処へ止まるというのか。安芸の国のスパルタっぷりに開いた口が塞がらぬ現代人です。6里ということは、約24kmですが地図上で現在のルートを計測すると、28kmもあります。
土与丸のコンビニでいろいろ買って松子山峠へ歩みをすすめます。
● 松子山峠 ★★★★★
かご松の碑をすぎて左の峠道に入るまでは、一車線の快適な道です。途中に新しい道標があって、左に入る道の向うに神社がある事を示していますが、凄まじい薮道で入れません。こんな薮の向うにある神社って想像するとなんだかぞくっとしますが、脇道に逸れている時間はない。
松子山峠は、あらかじめ迂回するつもりでしたが、入れそうなら行けるところまでは行ってみようと思っていました。入り口は、わだちのある普通に歩ける道なので、これは結構奥までいけるかな?と思ったのですが、水はけの悪い土地で泥濘が酷く、道の上を水が流れています。それでも、最初の池までは普通に歩いて行けました。池の先で、急に草丈が高くなったので、其処で引き返しました。歩いていけなくもない程度だったんですが、どのみち通り抜けは出来なさそうなので…撤収!
打ち捨てられた旧街道って何故どれもこれもぬかるんでいるんでしょうか。ぬかるむような土地だから見捨てられ別のルートがとられたんでしょうか。松小山峠のこの旧街道ルートが、何時まで生きていたのか、調べてみたい所です。
もとの舗装路へもどり、南へ下り、上三永方面へ迂回します。なんにもない、林の中の道で車もあまり通らないようです。杉が沢山生えているので人によっては辛いかもしれません。
上の地図上の、赤いラインが通行困難な未舗装路なので、なるべく忠実にたどろうとするならば高速にそって北上し旧道に復帰すれば良いと思います。京側も、舗装が無くなった地点から薮です。
高速道路をくぐるトンネルで、サックスの練習をしているおじさんがいましたが、私が直ぐに撤収して帰って来たので、
「どうしたんかww迷ったんかww」と凄い良い笑顔で笑われました。
いいえ、おじさん、貴方の練習しているこの道は1000年以上昔から(略
って心の中では思ってましたけど、「いえ、この先がどうなってるか知りたかったのでー」といって会釈して元の道へ戻りました。
総括 水浸し、ギブアップ
追記 真冬に再挑戦してきたので、松小山峠未舗装区間についてはカテゴリー「松小山峠」参照
上三永までおおむねこんな感じ
峠の入り口(下関側)
はじめは普通に歩ける道です
まあ、べちょべちょですが
最初の池が右手に見えた先から草丈が高くなりました
迂回中に休んだ岩崎神社。神々しいです
松子山峠京側、高速道路を潜って越えると舗装消失
京側入口も薮だったので諦めて先へ進みます。舗装路、右側に新しい道標
大明神社あたりの池と、たんぼと、道のカーブ
二号線を越えて、南にそうように西国街道が走っています。この辺りはアスファルト道路ですが深い森の中を通っています。
ところで、飢坂を越えてからこっち、赤い瓦の豪邸が多い(というか黒い瓦をみなくなる)のが印象的ですが、これは西条瓦といって、このあたりで採れた釉薬を使っていたようです。その製造所跡の掲示が道中にありました。
どの家も、城か!寺か!と突っ込みたくなるくらいの豪華な飾りがあります。
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