今の県境が多分そのまま昔の神辺宿と高屋宿の境界だと思うのですが、神辺宿があまりに重いので、神辺宿の出口から高屋に含めます。
国分寺跡からは、313号線にそって、いつもの道幅の静かな通りになります。途中にある日吉神社は、真っ直ぐな石段や森、それに石段の両脇に岩が並べてあるため、崖の上にあるような錯覚を覚え、荘厳で近寄りがたくて、魅了されました。ここらの神社の狛犬は、皆玉をかかえています。
少しすすむと、八丈岩登山口の掲示があります。御領山にある大岩で、鬼が喧嘩して投げたとか。岩好きなので興味はありますが、この天候で山登りはしたくない。
313号線を横断し、再度合流するところに、大きな石がたっていて、恵比寿様の姿が描いてありました。わりと最近の画風にみえましたがよくわかりません。そばの石柱に事代主神と彫ってあったので恵比寿様だとは思いますが…
再び313号線から逸れて旧道へ入ると、御堂と一里塚跡がありました。御堂は四つ堂と呼ばれ、福山藩主が建てさせたものの一つで建設年は不明、西国街道を旅する人の休息場所、または一夜を此処で過ごす人も居たようです。私も過去に此処へ腰を下ろした人の仲間入りをしてみました。
ここからは、左手に山が迫ります。
吉田神社
町内の案内掲示には、すもうとりの墓と書いてありました。
一里塚のむかいの御堂
石垣に仏様が紛れ込んでいます。
左に山が迫る旧道
県境碑は残念ながら最近事故に遭われたそうで、新しいものが建っていました。でも、街道を行く人はもう居ないのに、新しいものを建てるって、そういうものを大事にする人がいるってことですね。
「廣島元標30里28間3尺9寸 岡山元標13里27町36間」
とあります。平和記念公園の元標から、既に120kmも来たんだ…というか、寸まで測る技術が謎です。
そのまま静かな旧道をすすむと、何だか重厚な感じの家が増えて来て、高屋宿に入りました。
本陣は川の手前にあったようで、近くの道標は高山寺への道を示しています。
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