揖保川を渡って昭和高分子を回り込み、旧道復帰。UCCの珈琲の香りがしました。
両脇は広々とした田んぼです。
道なりに行くと左手にある皇神社は、公園になっていました。神社が公園に成る事って非常に多いような、特に荒神社。
その先、乗願寺で道はかくっと折れて今度は醤油の香りがしてきます。醤油工場があります。ラーメンスープの箱が積み上げられていて、へえ、醤油工場ってあんなんも作ってるんだなと思ったり。DNAに絡み付くような良い香りです。たまらん
道はそのまま、田んぼと家との中を続くのですが、右手に太子山が現れ、家が集まってくると鵤宿に入った事が分かります。10年程時間が止まったような町並みです。
聖徳太子が推古天皇から賜ったこの地に斑鳩寺を建てたそうで、この辺りは鵤の地名がつき、後に聖徳太子ゆかりの地であることから太子町に変わったそうです。
しかし中央からこんなに離れた場所に、土地もらっても…って私なら思うんですが。
観光マップや郷土資料館などもあり、愛されてるなあって感じです。
皇神社と公園
鵤宿
さらに行くと、旧道は東保交差点で179号線と合流し、其処からしばらくは何の変哲も無い、全国何処にでもある景色になりました。お昼ご飯にはありつけます。
太田小学校から旧道復帰。ちょうどお昼休みで、校庭に溢れ帰った子供の声が、川を渡ってもまだ聞こえていました。楽しそうだなあー
左手に巨大な常夜灯と火の見櫓を見て、道はわずかの間上って下りて、もう一度179号線と合流しました。
● 山田峠 ★☆☆☆☆
何百mか歩道の無い道を行くと、二つの題目塔に挟まれた山田交差点で旧道へと入れます。ここから先、上り道になり、山田峠を越えますが、舗装路なので問題なしです。深く山を切り通してあるので、それほどの上り下りもないのですが、昔だったら結構きつかっただろうなあ…頂点間近に山田峠の碑があり、此処から脇へそれる未舗装路が伸びていますが、多分、池の横の畑に行き来する道ですね。何処へも通じていませんでした。
峠を越えた京側は新興住宅地で旧道は消失し2号線をしばらく歩きます。特に面白いこともないですが、雪花散る中頂くコンビニ汁粉は最高でした。
とても大きな常夜灯
山田交差点から旧道へはいり、峠へむけて上り坂
山田峠
青山交差点の先で旧道へ入ると、稲岡神社の立派な鳥居が見えてきます。兵庫人の鳥居へかける情熱は凄いと思います。大きいのも大きいですが額束(鳥居の真ん中の神社の名前が書いてあるとこ)の凝り様…龍がうねってたりね。そういえば、広島東から岡山では、鳥居よりさらに前の門柱(?)が立派で、武運長久とかそんな感じの言葉が彫ってありました。
そのまま住宅地を抜け、旧道は川へと突き当たります。この辻が因幡街道の追分で、立派な道標が建っています。
左 備前、九州、金比羅、宮島 下関106里、広島60里、岡山20里…遠くまできたなあ…長崎169里にロマンが止まらない。
右 作州 因州 雲州 伯州 何時かいくからねと追分の先をみる。
とりあえず今は京都三条目指して夢前橋を渡るのでした。
夢前橋を渡ってすぐに有る常夜灯は渡し場跡でしょうね。2号線に並走する旧道の雰囲気は古い家が時々みられる静かな生活路です。橋を渡った時は青々とした空だったのに、俄に薄暗くなってきました。
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